アルテンベルク(その他表記)Peter Altenberg

改訂新版 世界大百科事典 「アルテンベルク」の意味・わかりやすい解説

アルテンベルク
Peter Altenberg
生没年:1859-1919

オーストリア詩人ウィーンの〈カフェー文士〉の典型ボヘミアン作品は,一見ささいな日常生活の瞬間的印象を陰影に富む簡潔な文章で書きとめた数ページ・数行の小品が多い。どれも繊細な感覚享楽的かつ懐疑的な批評精神によって,ウィーン世紀末の人間文化のきわめて含蓄深い表現となっている。《見るがままに》(1896),《日々伝え聞くこと》(1900)などがある。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アルテンベルク」の意味・わかりやすい解説

アルテンベルク
Altenberg, Peter

[生]1859
[没]1919
オーストリアの短編作家。本名 Richard Engländer。ウィーンのカフェに沈潜した典型的なボヘミアン作家。洗練された印象主義的なスケッチや自伝的な著作が多い。『私の見るままに』 Wie ich es sehe (1896) など。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む