小品(読み)ショウヒン

デジタル大辞泉 「小品」の意味・読み・例文・類語

しょう‐ひん〔セウ‐〕【小品】

絵画彫刻音楽などで、規模の小さい作品。
小品文」の略。
[類語]エッセー随想随筆小文小品文身辺雑記漫文漫筆スケッチ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「小品」の意味・読み・例文・類語

しょう‐ひんセウ‥【小品】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 小さい品物。
    1. [初出の実例]「家具絹布及び諸の小品(セウヒン)を販売する肆店あり」(出典西洋道中膝栗毛(1874‐76)〈総生寛〉一五)
  3. 絵画・彫刻・音楽・文学などの簡潔で小規模の作品。
    1. [初出の実例]「和歌僅々三十一字、是れ世界文章中小品の又小品也」(出典:一年有半(1901)〈中江兆民〉二)
  4. しょうひんぶん(小品文)」の略。〔世説新語‐文学〕
  5. しょうひんぶん(小品文)」の略。
    1. [初出の実例]「私の第二の小品集『響』などは、その小品といふ言葉の表れて来た初めの時分に公にされたものである」(出典:小品作法(1911)〈水野葉舟〉)

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世界大百科事典(旧版)内の小品の言及

【コント】より

…19世紀に入ってバルザックの《コント・ドロラティク(風流滑稽譚(こつけいたん))》やフローベールの《トロア・コント(三つの物語)》などが生まれたが,とりわけモーパッサンがこの形式を愛用した。日本では掌編小説,小品とも訳され,風流を取りこんだ日常観察の断片や,気のきいた風刺や諧謔(かいぎやく)味のある短編をさす。江戸小咄などの楽しい語りの伝統を受け継いだ近代的な文学ジャンルといえる。…

※「小品」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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