アルバレス・キンテーロ(読み)あるばれすきんてーろ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アルバレス・キンテーロ」の意味・わかりやすい解説

アルバレス・キンテーロ(兄弟)
あるばれすきんてーろ

兄セラフィンSerafín Álvarez Quintero(1871―1938)、弟ホアキンJoaquín Álvarez Quintero(1873―1944) ともにスペインの劇作家。セビーリャ県出身。数多い作品はみな共著となっている。若いころから喜劇的な小品を書き、おもに故郷アンダルシアを主題にして、方言をふんだんに用い、品のよい冗談を交えた陽気で軽やかで生き生きした対話のなかに、光にあふれた色彩豊かな郷土をみごとに描き出しており、この地方の風俗描写ではもっとも優れた作家である。人生に対する素朴な喜びと楽天的な思想が作品の底流になっているが、その半面深み欠如が指摘されている。両者ともマドリード死去。主要作品として『中庭』(1901)、『明るい朝』(1905)、『ドーニャ・クラリーネス』(1909)、『マルバローカ』(1912)などがある。

[菅 愛子

『マリアノ・カルアーナ編『ドーニャ・クラリーネス』(1958・大学書林)』

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