現代外国人名録2016 「アルベールフェール」の解説
アルベール フェール
Albert Fert
- 職業・肩書
- 物理学者 パリ南大学名誉教授
- 国籍
- フランス
- 生年月日
- 1938年3月7日
- 出生地
- カルカソンヌ
- 専門
- 巨大磁気抵抗効果(GMR)
- 学歴
- エコール・ノルマル・シュペリウール(数学・物理学)〔1962年〕卒,パリ大学〔1963年〕卒,パリ南大学博士課程修了
- 学位
- 物理学科国家博士号(パリ南大学)〔1970年〕
- 資格
- フランス・アカデミー会員〔2004年〕
- 勲章褒章
- レジオン・ド・ヌール勲章コマンドール章
- 受賞
- ノーベル物理学賞〔2007年〕,IUPAP磁生学賞〔1994年〕,フランス物理学会ジャン・リカール賞〔2003年〕,CNRSゴールドメダル〔2003年〕,ウルフ物理学賞〔2007年〕,日本国際賞(第23回)〔2007年〕「GMRの発見と革新的なスピンエレクトロニクス・デバイスの創生」
- 経歴
- 1962年グルノーブル大学助手、’65年パリ南大学(パリ第11大学)専任講師、’70年同大物理学研究所グループリーダーを経て、’76年より同大物理学教授。’95年より国立科学研究センター(CNRS)、ターレス物理学共同研究所研究部長兼任。’70年代以来、強磁性合金における電気伝導現象の量子力学に基づくミクロな理解に向けて広汎かつ先駆的な研究に取り組む。’88年に鉄とクロムを薄い膜にして何重にも重ねた状態にした物質を零下約269度という低温で磁気にかけると電気抵抗が50%も変わることを発見。2007年この“巨大磁気抵抗効果(GMR)の発見”により、独ユーリヒ固体物理研究所のペーター・グリュンベルク教授とともにノーベル物理学賞を受賞。この発見は小型ハードディスクなどで情報の記憶容量が飛躍的に増すなど、エレクトロニクス分野の発展に大きく貢献した。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報