アロル島民(読み)アロルとうみん(その他表記)Alorese

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アロル島民」の意味・わかりやすい解説

アロル島民
アロルとうみん
Alorese

インドネシア小スンダ列島のソロル諸島の東隣,ティモール島の真北にあるアロル島およびパンタル島の住民。人口約 12万 5000と推定される。海岸部の他島から移ってきたイスラム教徒と,キリスト教や伝統的宗教を信じる山地の住民とから成る。後者は形質的にはオセアニア・ニグロイド系で,言語はオーストロネシア語族に属するが,アロル島民はさらに多くの方言グループに分れる。島の歴史は明らかではないが,政治制度は村落レベル以上には発展しなかった。焼畑農耕による雑穀栽培を主たる生業とするが,乾季には弓矢を用いた野豚狩猟を行う。豚は特に富と威信を示す重要な家畜で,交換体系の一部にもなる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む