改訂新版 世界大百科事典 の解説 アングル・シュル・ラングランAngles-sur-l'Anglin フランス西部,ビエンヌ県のポアティエの東約45kmにある後期旧石器時代美術遺跡。マドレーヌ文化中期に属する岩陰浮彫の3体の女性裸像(1947発見)は,胸より上とひざ下部分を欠く等身大のトルソで,陰門がはっきりあらわされ,そのうちの2体は明らかに妊娠している。ほかに,バイソン,馬,ヤギの浮彫も見られる。またこの遺跡から,浅浮彫と線刻を併用し彩色をほどこした人物の上半身像が出土した。執筆者:木村 重信 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by