法則の辞典 「アントワーヌ方程式」の解説
アントワーヌ方程式【Antoine equation (formula)】
ここで p は蒸気圧,t は摂氏温度,A,B,C はそれぞれ定数である.これはクラペイロン‐クラウジウスの式に,(1)液体(固体)の体積を気体の体積に対して無視する,(2)気体は理想気体と見なす,(3)蒸発熱は温度によらず一定である,という三つの仮定を行った場合と同じ形となる.ただ,アントワーヌの式では C は通常273.15とはならないが,これは第3番目の仮定が必ずしも成立しないことが原因だと考えられる.