20世紀西洋人名事典 「アンドレモーロア」の解説
アンドレ モーロア
André Maurois
1885.7.26 - 1967.10.9
フランスの伝記作家,小説家。
エルブフ(ノルマンディー地方)生まれ。
本名エミール・エルツォーグ。
ルーワンのコルネイユ校で哲学者アランの影響を受け、卒業後、家業の大織物工場の経営に携わる。第一次大戦の時、イギリス軍との連絡将校として従軍し、その体験を生かした「ブランブル大佐の沈黙」(1918年)で文壇に認められ、’22年「シェリー伝」で一躍世界的名声を博す。作品は豊富で特に伝記小説に傑出し、「ジョルジュ・サンド伝」(’52年)や「デュマ伝」(’57年)など豊かな資料に裏打ちされた人間の微妙な内面生活を描いた多数の伝記を執筆する。’38年アカデミー・フランセーズ会員に選ばれる。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報