日本大百科全書(ニッポニカ) 「アンブレットムスク」の意味・わかりやすい解説
アンブレットムスク(データノート)
あんぶれっとむすくでーたのーと
分子式 | C12H16N2O5 |
分子量 | 268.27 |
融点 | 83℃ |
沸点 | - |
溶解度 | 2g/100ml(95%エタノール) |
引火点 | 65℃ |
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アンブレットムスク
あんぶれっとむすく
ambrette musk
1・3・5‐トリニトロベンゼンおよび1・3・ジニトロベンゼン誘導体のなかには特有の香気を有し、その香気がムスク(ジャコウジカのじゃ香)、シベット(ジャコウネコの霊猫香(れいびょうこう))によく似た一群の化合物が存在する。商業上、これらの化合物を人造ムスクartificial muskまたはニトロムスクnitro muskとよび、香料工業上、重要な地位を占めている。アンブレットムスクはニトロムスク中でもっとも優雅な香気を有する淡黄色結晶。製造法はm(メタ)‐クレゾールを原料に合成される。またアルコールに対する溶解度が高く、化粧品、せっけん香料として用いる。
[佐藤菊正]
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