アートテイタム(英語表記)Art Tatum

20世紀西洋人名事典 「アートテイタム」の解説

アート テイタム
Art Tatum


1910.10.13 - 1956.11.5
米国のジャズピアノ奏者。
オハイオ州トリード生まれ。
別名Arthur Tatum。
生まれつき片目は全盲、もう一方は極度の弱視で、バイオリンを学んだ後、ピアノに転向、後にプロとなる。1932年ニューヨークに出て、「オニックス・クラブ」での演奏で注目される。その後2年間シカゴで活躍した後、’38年にはロンドンで演奏を行い、大成功を収める。’43年以降はタイニー・グライムス、スラム・スチュアートを率いたトリオで活躍し、急速テンポのスウィングする演奏は、以後ピアニストに大きな影響を与えた。代表作には「アート・ティタム・ソロ・傑作集」(全12集)などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アートテイタム」の意味・わかりやすい解説

アート・テイタム

「テータム」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内のアートテイタムの言及

【テイタム】より

…38年にはロンドンで大成功を収め,43年以降タイニー・グライムスTiny Grimes(ギター),スラム・スチュアートLeloy(Slam) Stewart(ベース)を率いたトリオで活躍した。もしアート・テイタムが白人に生まれていたら,20世紀最高のコンサート・ピアニストの一人に数えられていたろう,と多くの人がいい,ホロビッツやゴドフスキが彼の生演奏を聴いて驚嘆したという話も残っている。またジャズ・クラブ備え付けのピアノの調律はたいてい狂っているが,彼はまずピアノの前に座り,鍵盤をサーッと弾いて狂っている鍵盤を頭に入れてしまい,本番ではそれらを使わなくてすむキーに移調して弾いたという話も残っている。…

※「アートテイタム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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