アードルフ・ハインリヒ・ゴットヒルフワーグナー(その他表記)Adolf Heinrich Gotthilf Wagner

20世紀西洋人名事典 の解説

アードルフ・ハインリヒ・ゴットヒルフ ワーグナー
Adolf Heinrich Gotthilf Wagner


1835.3.25 - 1917.11.8
ドイツの経済学者,財政学者。
元・ウィーン商業大学教授,元・ベルリン大学教授。
エルランゲン生まれ。
ゲッティンゲン大学、ハイデンベルク大学で法律学、政治経済学を学ぶ。1858年ウィーン商業大学教授就任、その後ハンブルク大学などを経て、1870年ベルリン大学教授に就任し、財政学、経済学などを46年間にわたり講じた。この間1872年社会政策学会の設立キリスト教社会党結成、プロシア下院議員、同上院議員を通じて、労働者階級のため社会主義を実現する国家介入政策を提唱し実践面でも活躍。1877〜1901年に出版された「財政学」全4巻は、経済政策や社会政策と財政政策との統合を目指すもので、今日の累進税制度の基礎を築いたといえる。他の著書に「政治経済学基礎論」2巻(1876年)、3巻(1892〜1894年)等がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

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