普及版 字通 「イ・あげる」の読み・字形・画数・意味

6画
[字訓] あげる
[説文解字]

[字形] 会意
已+廾。已は
(すき)。耜を奉ずる形。用例に乏しく、〔書、尭典〕に「岳曰く、
(異)なる哉、可なるを試みて乃ち已(や)めん」とあり、〔釈文〕に「
(玄)の
は異、孔(安国)・王(粛)の
は怡」とあって、
の定解がない。ただ〔列子、楊朱〕に「重囚
梏、何を以て
(こと)ならんや」、また左思の〔魏都の賦〕「
なる乎(かな)、
の士」などは、
玄の注によって、この語を用いるものであろう。〔説文〕三上に「擧なり」と訓するのは、字形にあう。その解をとれば、文は「擧げん哉、可なるを試みて乃ち已(もち)ひん」となる。[訓義]
1. あげる。
2. ああ。
3. 異なる。
[古辞書の訓]
〔字鏡集〕
ユタカニ出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

