イオンチャネル

化学辞典 第2版 「イオンチャネル」の解説

イオンチャネル
イオンチャネル
ion channel

ナトリウム(Na+),カリウム(K+),カルシウム(Ca2+),塩化物(Cl−)などのイオンを選択的に通過させる役割を果たす細胞膜に存在するタンパク質.受動的に濃度勾配に従ってイオンを通す点で,ATPのエネルギーを使ってイオンを能動輸送するポンプとは区別される.細胞膜は脂質でできており,イオンは細胞膜を通過できないが,イオンチャネルが開閉することで,膜を介するイオンの移動が可能になる.イオンチャネルは電気的信号や化学的刺激によって開閉する.神経細胞では電位依存性ナトリウムチャネルが膜電位の変化を感知して開くことで活動電位が発生する.また,カルシウムチャネルは筋肉の収縮や神経伝達物質の放出に関与する.このように,イオンチャネルは神経活動,心拍,筋収縮など生命維持に不可欠な役割を担っているので,抗てんかん薬や心臓薬などイオンチャネルに作用してはたらく薬が多数ある.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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