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膜電位 まくでんい membrane potential

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

膜電位
まくでんい
membrane potential

2種類の電解質溶液が半透膜によってへだてられ,両溶液間に化学平衡 (膜平衡) が成り立っているとき,膜の両側にできる電位差をいう。孔の大きい多孔性膜では膜電位は溶液間の液間電位に等しいが,孔が小さく密になると膜中のイオン輸率が変化し,膜電位と液間電位の差が大きくなる。

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デジタル大辞泉の解説

まく‐でんい〔‐デンヰ〕【膜電位】

半透膜によって隔てられた溶液の間に発生する電位差。特に、選択透過性のある原形質膜に包まれる細胞の内外での電位差。

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百科事典マイペディアの解説

膜電位【まくでんい】

半透膜などによって隔てられた溶液の間に発生する電位差。膜の片側に膜を透過しないイオンが存在したり,濃度の異なる電解質が仕切られていて陽イオン陰イオンの透過の速度が異なるなど,膜の両側でイオンの濃度差がある場合に生ずる。

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法則の辞典の解説

膜電位【membrane potential】

組成の異なる電解質溶液が一枚の膜を隔てただけで接触している場合,この両溶液間の電位を「膜電位」と呼んでいる.形式的には液間電位の特別な場合と考えることもできる.これに従うならば,膜電位 Em は次の式のようになる.

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栄養・生化学辞典の解説

膜電位

 電解質の浸透性をもつ1枚の荷電膜を隔てて濃度の異なる電解質溶液が接するときに両溶液間に生じる電位差.

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世界大百科事典 第2版の解説

まくでんい【膜電位 membrane potential】

膜によって隔てられた二つの電解質溶液の間に生じる電位差。細胞やミトコンドリアなどのような細胞内小器官は,生体膜で囲まれており膜電位を生じている。生きている細胞ではすべて細胞膜を介して細胞の内外の間に電位が観察されるが,これを静止電位resting potentialと呼ぶ。細胞の内外には一般にイオンの分布に大きなかたよりがある。通常,細胞内ではカリウムイオンKの含量が高く,ナトリウムイオンNaの含量は低い。

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大辞林 第三版の解説

まくでんい【膜電位】

膜に隔てられた組成の異なる電解質溶液の間に発生する電位差。普通は生物体の半透性の細胞膜や細胞小器官の内側と外側との間に発生する電位差をいう。 → 静止電位活動電位

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

膜電位
まくでんい
membrane potential

膜で仕切られた溶液の間にある電位差をいい、通常、生体膜に囲まれた細胞や、ミトコンドリアなどの細胞小器官の内外に生じている電位差をさす。一般的に休止状態の細胞の内側は、外側に比べて60から90ミリボルト程度の負の電位がある。これを静止膜電位という。通常は細胞内にはカリウムイオン(K+)が多く、細胞外にはナトリウムイオン(Na+)やカルシウムイオン(Ca2+)が多い。休止状態の細胞膜はK+に対する透過性が高く、静止膜電位は主としてこの透過性によって決まっている。興奮性膜においては、刺激に応じて膜電位は減少し、一時的に正負の符号が逆転して細胞内が正となる。この一過性の電位変動を活動電位という。膜のイオン透過性の変化による電位変動には、シナプスにおける伝達物質による後シナプス電位や、感覚刺激が受容器に与えられたときに生ずる受容器電位がある。さらに、イオンの能動輸送によって、電位変化を生ずることがあり、この機構を起電性ポンプという。これらの電位変化は、膜のイオン透過性を支配するチャンネルやポンプといわれる膜タンパク質の働きによるものである。[村上 彰]

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世界大百科事典内の膜電位の言及

【界面電気現象】より

…電気二重層に起因する各種の電気効果を界面電気現象といい,界面静電現象と界面動電現象に大別される。
[界面静電現象]
 電気毛管現象,膜電位,表面電位など,いずれも相平衡に関連した現象である。電気毛管現象は,無関係塩(金属面で電解酸化,電解還元を行わない塩)溶液と接する金属の界面張力に関した現象で,常温で液体である水銀について最もよく研究がされている。…

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