百科事典マイペディア 「イギリス・イラン戦争」の意味・わかりやすい解説 イギリス・イラン戦争【イギリスイランせんそう】 19世紀中ごろアフガニスタン北西部の要地ヘラートの争奪をめぐって起こった戦争。18世紀以来,英国はインドを守るため,ロシアの南下策に対しアフガニスタンを緩衝地帯としてきた。このためヘラート付近を失ったカージャール朝は,しばしば失地回復の攻撃を行った。1853年英国はイランと協約を結び,一時その出兵をやめさせたが,1856年イランの出兵に対し宣戦した。翌年イランは和平を申し出て,ヘラートを断念し,アフガニスタンの独立を認めた。→イギリス・アフガニスタン戦争 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報