アフガニスタン戦争(読み)アフガニスタンせんそう

百科事典マイペディアの解説

アフガニスタン戦争【アフガニスタンせんそう】

アフガン戦争とも。1978年―1992年の,親ソ連政府と反政府ゲリラの戦争。1978年アフガニスタン人民民主党が軍事クーデタで政権を奪取,親ソ連の社会主義政権を樹立した。しかし宗教弾圧や急激な改革を断行したため,武装ゲリラによる反政府闘争が開始された。1979年12月,親ソ政権の確立を図ってソ連軍がアフガニスタンに侵攻。これに対して,米国などがゲリラを支援する形で介入して戦争は長期化し,500万ともいわれる難民が発生した。ソ連では戦費が財政を圧迫し,反戦論も浮上して1989年2月にアフガニスタンから撤退。1992年には,社会主義政権にかわってイスラム協会のラバニを首班とするゲリラ政権が樹立されて戦争は終結した。しかし,長い戦乱で国内はゲリラ勢力の群雄割拠状態となっており,新政権の権力闘争のため1993年にはアフガニスタン内戦へと発展した。ゲリラは地域や民族集団を基盤にしており,主要なものにはイスラム協会のほか,イスラム党ヘクマティヤル派,シーア派のイスラム団結体,パキスタンへの難民を主体とするタリバーンなどがある。1996年にはタリバーンが首都を制圧し,反タリバーンの北部同盟とタリバーンの対話が国連の仲介により行われたが不調に終わった。2001年米国における〈9.11事件〉後,その首謀者をかくまっているとして米英軍がタリバーンを攻撃し,同年末には反タリバーン勢力によるアフガニスタン暫定行政機構が国連の仲介で発足した。→ムジャーヒディーン運動
→関連項目アジアアフガニスタンアル・カーイダウズベキスタンタジキスタン

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

アフガニスタン戦争

2001年9月の米同時多発テロ後、首謀者とされた国際テロ組織アルカイダ指導者オサマ・ビンラディン容疑者の引き渡しにタリバーン政権が応じなかったため、米国などが同年10月に攻撃を開始した。同年末に同政権が崩壊。国家間の「戦争」は終結した。だが、05年ごろからタリバーンの活動が活発化。テロや戦闘が拡大している。

(2011-10-06 朝日新聞 朝刊 2外報)

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