普及版 字通 「イク・うつくしい」の読み・字形・画数・意味

10画
(異体字)
16画
[字訓] うつくしい
[説文解字]

[字形] 形声
正字は
に作り、
(いく)声。〔詩、小雅、信南山〕に「黍稷
たり」とあり、穀物の実るさまをいう語である。彡(さん)は穆の従うところと同じく、穆も穀物の実るさまをいう。もと「黍稷
」のように用いる字。のち文物の美をいう。[訓義]
1. 茂盛のかたち。
2. うつくしいさま、文章のあるさま。
3. 郁と通用する。
[古辞書の訓]
〔字鏡集〕
シゲシ・カザル[語系]
(
)・郁iu
kは同声。
・鬱iu
t、
iu
n、
(苑)iuanと声近く、もと茂盛を原義とする字である。[熟語]

▶・
▶・
▶[下接語]

・曼
・謾

16画
[字訓] うつくしい
[説文解字]

[字形] 形声
声符は
(いく)。
がその初文。のち
となり、郁となる。〔説文〕七上に
部に属し、「

るなり。
に從ひ、
聲」とするが、
(
)は戈に呪飾を施した形、
は
の繁文とみるべき字で、
(有)がその声となる。ゆえに、また字を郁に作る。〔論語、八
〕「
は二代に監(かんが)みて郁郁乎として
なる哉(かな)」の郁を、〔汗簡〕に載せる〔古論語〕に
に作る。
・
・郁は三字みな同じく、古今の字である。[訓義]
1. うつくしい。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

