繁文(読み)シゲモン

デジタル大辞泉 「繁文」の意味・読み・例文・類語

しげ‐もん【繁文】

一定文様を狭い間隔で密に繰り返したもの。また、その織物や染め物。⇔遠文とおもん

はん‐ぶん【繁文】

ごてごてした飾り。また、ごてごてと飾りたてた文章
規則などが多くて煩わしいこと。「繁文を省き簡潔を旨とす」

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精選版 日本国語大辞典 「繁文」の意味・読み・例文・類語

はん‐ぶん【繁文】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ごてごてとした飾り。しつこい文飾
    1. [初出の実例]「繁文無益『俗に下手の長口上といへるごとく繁文にして拙劣なるもおほかり』」(出典:随筆・松屋筆記(1818‐45頃)八六)
  3. こまごまとして煩わしいこと。規則などが多くて面倒なこと。
    1. [初出の実例]「秦皇帝之惨虐、繁文酷秋荼之霜」(出典本朝麗藻(1010か)下・夏日於左監門宗次将父亭聴講令〈大江以言〉)
    2. [その他の文献]〔史記‐楽書〕

しげ‐もん【繁文】

  1. 〘 名詞 〙 細文を寄せて一面に配置した文様。菱の細文が多く、繁菱(しげびし)ともいう。離した飛文(とびもん)、一層遠くに配した遠文(とおもん)に対していい、多く織物に用いる。
    1. [初出の実例]「単衣 紅、単文、年少之人重文、宿老遠菱」(出典:餝抄(1238頃)上)
    2. 「しけもんのつつみには、よろづの物を忍ばせて、乳母がこれをいただいて」(出典:御伽草子・唐糸草子(室町末))

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普及版 字通 「繁文」の読み・字形・画数・意味

【繁文】はんぶん

文飾を多くする。〔淮南子、道応訓〕三年の喪を爲し、~鬼以て之れを畏れしめ、禮、以て其の質を(おほ)ひ、厚久喪、以て其の家を亶(つく)さしめよ。~此れを以て風を移さば、以て天下を持して失はざるべし。

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