日本大百科全書(ニッポニカ) 「イジュイコフスキ」の意味・わかりやすい解説 イジュイコフスキいじゅいこふすきKarol Irzykowski(1873―1944) ポーランドの批評家。詩人として出発し、劇作、小説などにも手を染めたが、いずれも認められず、批評に転じ、批評集『行為と言葉』(1913)などで論争的批評家としての名声を得た。しかし長編小説『鬼婆(おにばば)』(1903)は、同時代人フロイトとは別個に、精神分析学的方法を独自に取り入れた実験的作品として、死後にその価値が再認識された。[長谷見一雄] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例