鬼婆(読み)オニババ

デジタル大辞泉 「鬼婆」の意味・読み・例文・類語

おに‐ばば【鬼婆】

老婆の姿をした鬼。おにばばあ。「安達原あだちがはら鬼婆
残酷で無慈悲な老女をののしっていう語。おにばばあ。

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精選版 日本国語大辞典 「鬼婆」の意味・読み・例文・類語

おに‐ばば【鬼婆】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 鬼のような姿をした老女。または老女の姿に身をかえている鬼。おにばばあ。「安達原の鬼婆」
    1. [初出の実例]「黒塚を過れど鬼婆(ヲニババ)も住まず」(出典:今弁慶(1891)〈江見水蔭一二)
  3. 残酷で無慈悲な老女。おにばばあ。
    1. [初出の実例]「これで縫之助ぢゃ。これ其処な鬼婆(ヲニババ)、さつ姫とは身と許嫁あれば女房離別状(さりじゃう)もやらぬに外へ縁につけうとは」(出典:歌舞伎・傾城三つの車(1703)一)

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世界大百科事典(旧版)内の鬼婆の言及

【山姥】より

…若い女と考える所もある。山姥のほか山女(やまおんな),山姫(やまひめ),山女郎(やまじよろう),山母(やまはは),鬼婆(おにばば)などともいう。地方によって多少の違いはあるものの,背が高く,長い髪をもち,肌の色は透き通るほどに白く,眼光鋭く,口は耳まで裂けている,というのがほぼ共通した特徴である。…

※「鬼婆」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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