イスマーイール・イブン・アフマド(その他表記)Ismā`īl b. Aḥmad

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

イスマーイール・イブン・アフマド
Ismā`īl b. Aḥmad

[生]849
[没]907
中央アジアおよび東イランを支配したサーマン朝の事実上の創始者。初めサマルカンドの兄ナスル (在位 874~892) のもとでブハラ総督をつとめ,兄の没後マーワラー・アンナフルの支配者となる。首都をブハラに移して,アッバース朝カリフから統治権を承認され,以後タラス,ウシュルーサナ,ホラズム方面へと勢力を拡大。 900年にはサッファール朝のアムルをバルフ付近で打破し,ホラーサーンにも覇権を確立,902年までにその支配をレイやカズビーンにまで及ぼした。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android