エーデルワイス(読み)えーでるわいす(英語表記)Edelweiss ドイツ語

日本大百科全書(ニッポニカ) 「エーデルワイス」の意味・わかりやすい解説

エーデルワイス
えーでるわいす
Edelweiss ドイツ語
[学] Leontopodium alpinum Cass.

キク科(APG分類:キク科)の多年草。一名セイヨウウスユキソウ。ヨーロッパアルプスヒマラヤに自生し、アルプスの花として有名で、オーストリア国花となっている。日本に自生するミヤマウスユキソウハヤチネウスユキソウはごく近縁種である。

 なお、エーデルワイスは「高貴な白」という意味で、「アルプスの永久花」という名でも知られている。星形ビロードのような白花は「純粋」のシンボルになっている。

[冨樫 誠 2022年1月21日]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エーデルワイス」の意味・わかりやすい解説

エーデルワイス
Leontopodium alpinum; edelweiss

キク科の多年草。ヨーロッパの高山や亜高山に生える有名な高山植物。草丈は 10~20cm,全体が白色の軟毛に包まれている。夏の頃,茎頂に6~10個の頭状花をつけ,その下に白毛をかぶった包葉が数枚星形について花弁のようにみえる。観賞用にも栽培される。日本に自生する同属のものは数種あり,なかでも谷川岳と尾瀬至仏山に生えるホソバヒナウスユキソウ L. fauriei var. angustifoliumと早池峰山のハヤチネウスユキソウ L. hayachinenseが最もよくこのエーデルワイスに似ている。このほか分布域のやや広いウスユキソウ L. japonicumや木曾駒ヶ岳産のヒメウスユキソウ L. shinanenseなどがある。

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