イタマス

知恵蔵mini 「イタマス」の解説

イタマス

サケ科の魚「サクラマス」のうち、体高が倍ほどになり板のように扁平で3キロくらい以上に大きく育った個体のこと。漢字表記は「板鱒」。イタマス(サクラマス)は太平洋北西部に分布し、日本では北海道から東北地方を中心に全国的に産出する。稚魚期は河川で育ち、その後海に下って豊富な食料を得、大型に成長する(川にとどまった個体はヤマメといわれる)。2歳になると初夏から秋にかけて生まれた川に遡上し、川で3カ月ほど過ごした後、産卵受精をして寿命を終える。イタマスは高級魚とされるサクラマスよりはるかに希少で、幻の魚ともいわれる。身は鮭のように赤く、サクラマスより脂がのっており美味とされる。

(2015-2-17)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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