イタリア産業復興公社(読み)イタリアさんぎょうふっこうこうしゃ(その他表記)Istituto per la Ricostruzione Industriale; IRI

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イタリア産業復興公社」の意味・わかりやすい解説

イタリア産業復興公社
イタリアさんぎょうふっこうこうしゃ
Istituto per la Ricostruzione Industriale; IRI

イタリア政府の出資による金融機関。略称 IRIイリ)。1933年,大不況混乱に陥った経済界を救済するため設立された。2000年解散。大不況後,破産寸前だったイタリア商業銀行やローマ銀行など大銀行を救済した。第2次世界大戦後,鉄鋼,自動車,航空,放送などの重要産業に長期投資を行なってイタリア経済の統制と発展に重要な役割を果たし,国家による持株会社の性格をもった。1980年代以降,イタリアでは株式の売却によって産業の民営化がはかられ,2000年 IRIは解散した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android