最新 地学事典 「イチョウ類」の解説
イチョウるい
イチョウ類
ginkgophytes
裸子植物イチョウ目(Ginkgoales)に属する植物の総称。現在はイチョウ(Ginkgo biloba)1属1種がアジアに自生するのみであるが,化石の記録は古生代の後期から知られており,それらの葉はGinkgoあるいはGinkgoitesなどとして扱われている。中生代に最も繁栄し,南北両半球から多くの属種が知られている。葉は,葉柄に2本の維管束が入り,その後分岐して扇状に広がるが,化石属ではひも状やへら状の属種がある。イチョウ類の葉の分類には表皮系の研究が重要であり,また気孔の密度は過去の大気中の二酸化炭素濃度の復元に広く利用されている。日本では三畳紀以降の地層から産出している。特に手取型植物群には多産するが,領石型植物群からは産出していない。
執筆者:堀内 順治
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

