イバラノリ(読み)イバラノリ(英語表記)Hypnea charoides

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イバラノリ」の意味・わかりやすい解説

イバラノリ(茨海苔)
イバラノリ
Hypnea charoides

紅藻類スギノリ目イバラノリ科。潮間帯の下部から漸深部にかけての岩上に生育する。藻体の基部は太さ 3mm,棒状であるが上に向って細かく分枝する。先端はとがっていて互いにからみ合って大きな団塊になる。質はもろい。原則として紅色であるが黄色を呈することもある。本州の太平洋岸中南部,内海南西諸島,九州西北岸および日本海岸にかけて分布し,シナ海,マレー諸島,ポリネシア,オーストラリア,インド洋にも知られている。この属のサイダイバラノリは枝が水平に分岐し,潮間帯の岩上に生じる。カギイバラノリは枝の頂端鉤状をなし,枝のところどころに付着器をもっていて,ホンダワラ類の枝に着生する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ぐんまちゃん

群馬県のマスコットキャラクター。人間だと7歳ぐらいのポニーとの設定。1994年の第3回全国知的障害者スポーツ大会(ゆうあいピック群馬大会)で「ゆうまちゃん」として誕生。2008年にぐんまちゃんに改名...

ぐんまちゃんの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android