日本大百科全書(ニッポニカ) 「イバルボウロー」の意味・わかりやすい解説 イバルボウローいばるぼうろーJuana de Ibarbourou(1895―1979) ウルグアイの女流詩人。自然と愛をテーマに、ナルシシズムの横溢(おういつ)した作品を書いた。単純素朴な語彙(ごい)でなまめかしい悦(よろこ)びを歌った第一詩集『ダイヤの舌』(1919)をはじめ、前衛主義の影響を受けた『風の薔薇(ばら)』(1930)、時間を考察する『喪失』(1950)などがある。1929年、その人気により「ラテンアメリカのフアナ」の称号を受け、50年には自国の作家協会会長となった。[野谷文昭] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例