イブン・アル・バイタル(読み)いぶんあるばいたる

日本大百科全書(ニッポニカ) 「イブン・アル・バイタル」の意味・わかりやすい解説

イブン・アル・バイタル
いぶんあるばいたる
iyā al-din Abū Muammad Abdallāh Ibn Amad Ibn al-Baiār al-Malāqī
(?―1248)

イスラムの植物学者、薬剤師。スペインマラガに生まれ、ダマスカスで没した。スペイン、北アフリカなどで広く薬草を採集して、のちエジプトのアイユーブ朝の薬草採取主任になった。著書に『薬草集成』Kitāb al-jāmi‘ fīl-l-adwiya al-mubradaがあり、またその構成を変えた『薬草全書』Kitāb al-mughnī bī-l-adwiya al-mubradaもある。前者には約1400種の薬物が記載され、新しい薬物も数百種に上るが、先人業績も取り入れてある。彼の著書は、時期が遅すぎたのか、ヨーロッパへはあまり影響しなかった。

平田 寛]

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