イブン・ファキーフ(その他表記)Ibn Faqīh al-Ḥamadānī

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イブン・ファキーフ」の意味・わかりやすい解説

イブン・ファキーフ
Ibn Faqīh al-Ḥamadānī

9~10世紀の地理学者イランハマダーンで生れ,903年頃,『諸国志』 Kitāb al-buldānと現在呼ばれているアラビア語地理書を著わした。経歴はほとんど何も知られていないが,父親とともに伝承学 (預言者ムハンマドの言行についての学問) に詳しかったという。その地理書も原典は散逸し,省略された4種の写本によって伝わっている。内容は西暦9世紀のイスラム世界の文化研究にきわめて貴重な資料と評価されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む