化学辞典 第2版 「イルジン-S」の解説
イルジン-S
イルジンエス
illudin-S
1,7,12-trihydroxy-2,9-illidadien-8-one.C15H20O4(264.31).ブナの朽木に生える夜光性のツキヨタケLampteromyces japonicusおよび担子菌Clitocybe illudensに含まれているセスキテルペン.抗腫瘍作用をもっている.このほか,イルジン-Sのヒドロキシメチル基がメチル基となったイルジン-Mその他が知られている.イルジン-Sは融点124~126 ℃.-165°(エタノール).λmax 233,319 nm(ε 1.3×104,3.6×103).イルジン-Mは融点130~131 ℃.-126°(クロロホルム).λmax 228,318 nm(1.4×104,3.6×103).[CAS 1146-04-9:イルジン-M]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報