現代外国人名録2016 「イングリッドドブシー」の解説
イングリッド ドブシー
Ingrid Daubechies
- 職業・肩書
- 数学者 デューク大学教授,国際数学連合会長
- 国籍
- 米国
- 生年月日
- 1954年8月17日
- 出生地
- ベルギー
- 学歴
- ブリュッセル自由大学〔1975年〕卒,ブリュッセル自由大学大学院理論物理学研究科〔1980年〕博士課程修了
- 学位
- Ph.D.(物理学,ブリュッセル自由大学)〔1980年〕
- 資格
- 米国芸術科学アカデミー会員〔1993年〕, 全米科学アカデミー会員〔1998年〕
- 受賞
- ルイ・アンパン物理学賞〔1984年〕,AMSスティール数学解説賞〔1994年〕,AMSルース・リトル・サッター数学賞〔1997年〕,IEEE情報理論学会技術革新賞〔1998年〕,全米科学アカデミー賞(数学部門)〔2000年〕,ベンジャミン・フランクリン・メダル〔2011年〕,IEEE信号処理学会ジャック・S.キルビーメダル〔2011年〕,AMSスティール研究貢献賞〔2011年〕,大川賞(2011年度)〔2012年〕「ウェーブレットの理論と応用に関する先駆的で多大な貢献」
- 経歴
- 1975年ブリュッセル自由大学助手などを経て、’84年同大学研究教授。’87年AT&Tベル研究所専門職員、’91年米国ラトガース大学数学科教授を経て、’94年〜2000年プリンストン大学数学科教授。2011年デューク大学数学科教授。同年女性として初の国際数学連合会長に就任。この間、1985年よりウェーブレットの研究を開始、’87年には“ドプシー・ウェーブレット”と呼ばれるコンパクト・サポート(持続)するウェーブレット理論を創案。さらに、直交ウェーブレットの理論を加えた“コンパクト・サポートのウェーブレットの直交基底”と呼ばれる“ドプシーの新型ウェーブレット”を発表。これらの手法は、指紋の照合や心電図・脳波・MRI等の医学分野など、多くの分野で応用された。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報