日本の自動車技術240選 の解説
インテリジェントクルーズコントロール
製作(製造)年2004
製作者(社)日産自動車(株)
資料の種類量産品
通称名インテリジェントクルーズコントロール
技術用途車両が車線から逸脱するおそれがあると判断すると、警告音とともにインジケーターを点滅し、運転者に知らせる。
適用車種乗用車
製作開始年2004
実用化年2004
装置構成本システムは車両前方の車線を認識する CCD カメラと、ステアリングに操舵力を付加するステアリングアクチュエータ、および制御演算を行うコントローラより構成される
性能機能従来の「車間自動制御システム」、約40km/h~100km/h(セット可能車速)に低速追従機能を、新たに追加。約40km/h以下の低速走行時においても、自車線前方の車両に対して車速に応じた車間距離を保って走行することができる。
効果低速追従機能の追加により、高速域だけでなく、渋滞時のような低速走行時においても、ドライバーの運転負荷を軽減する。
エピソード・話題性2005年自技会技術開発賞受賞
特徴低速追従機能の追加により、高速域だけでなく、渋滞時のような低速走行時においても、ドライバーの運転負荷を軽減する。 自車線前方を走行する車両をセンサーが検知している場合→図2車速約10km/h~40km/hで走行中にドライバーがセットスイッチを押すと、車速約40km/hを上限に、車速に応じた車間距離を保って走行。*自車線前方の走行車両を検出しなくなった場合は、作動を解除。自車線前方の走行車両が減速した場合→図3減速するとともに、ドライバーのブレーキ操作が必要な場合には、表示およびブザーで知らせる。また、車速約5km/h以下になると、作動を解除し、表示とブザーで知らせる。「インテリジェントクルーズコントロール」から「低速追従機能」の切り替えを自動的に行なうことができ、利便性をさらに高めている。 「インテリジェントクルーズコントロール」から「低速追従機能」への切替え→図4「インテリジェントクルーズコントロール」で追従走行中、前方走行車両の減速により、車速が約35km/hを下回ると、「低速追従機能」へ自動的に切り替わる。「低速追従機能」から「インテリジェントクルーズコントロール」への切替え→図5インテリジェントクルーズコントロールの設定車速が設定されているとき「低速追従機能」で追従走行中、前方走行車両の加速により、車速が約40km/hになると、「インテリジェントクルーズコントロール」へ自動的に切り替わる。*各図は代表的な走行シーン。
紹介「レーンキープサポートシステム」は、高速道路の直線路において、道路の傾きや横風などにより車両の進路が乱されそうになった時、車線に沿って走行するようステアリング操作を支援するシステムで運転者の疲労を軽減させる。同システムは、2001年1月に発売した日産自動車のシーマに世界で初めて搭載された。
出典 社団法人自動車技術会日本の自動車技術240選について 情報