インドネシア文学(読み)インドネシアぶんがく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「インドネシア文学」の意味・わかりやすい解説

インドネシア文学
インドネシアぶんがく

インドネシア共和国の国語であるインドネシア語による文学。したがってジャワ文学,スンダ文学など地方語文学は含まない。古くからこの地域の共通語,文化語であったマレー語を母体として成立したインドネシア語による文学として,マレー古典文学 (→マレー文学 ) をいわば前史としてもち,その始期を 1920年代にみるのが一般的である。この時代,オランダ政庁が設立したバライ・ブスタカ (図書局兼出版局) の出版活動により,地方社会の古い因習と新しい自我の葛藤をテーマとする小説が生まれた。次いで新時代の統一文化を形成するとの自負に燃えた青年作家たちの雑誌『プジャンガ・バル』が文学活動の主たる舞台となった。第2次世界大戦後は,日本軍政下と独立戦争の激動期のなかから生まれた「45年世代」のハイリル・アンワルイドルスプラムディアアナンタ・トゥールらによって,詩,散文とも現代文学としての評価を確立した。ヤシンが「66年世代」としてまとめたその後の文学者として,アイプ・ロシディレンドラ,トゥフィック・イスマイル,トリスノユオノ,Nh.ディニらがいる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「インドネシア文学」の意味・わかりやすい解説

インドネシア文学
いんどねしあぶんがく

東南アジア文学

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