20世紀西洋人名事典 の解説
ウィリアム・ロイド ウォーナー
William Lloyd Warner
1898 - 1970
米国の社会学者,社会人類学者。
元・シカゴ大学教授。
1926年にバークレー校でのマリノフスキーの講演で機能主義人類学に興味を持ち、オーストラリア原住民社会を研究した。この研究は「黒い文明」(’37年)にまとめられ、後に、シカゴ大学教授のときに、この人類学的方法を現代アメリカの都市コミュニティの調査研究に応用した。特色は地域社会の改装構造を分析する方法論を提示したことと、労働関係やストライキを資本の統括機能などでみる産業社会学の視点を確立したことにある。主著に、「アメリカの社会階級」(’49年)などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報