ウィンドミルヒル文化(読み)ウィンドミルヒルぶんか

改訂新版 世界大百科事典 「ウィンドミルヒル文化」の意味・わかりやすい解説

ウィンドミル・ヒル文化 (ウィンドミルヒルぶんか)

イギリス,ブリテン島南部・南東部にわたる新石器時代最古の文化。炭素14法による年代は前3500-前2500年と測定されている。大陸からの伝播により,小麦大麦を栽培し,牛,豚,ヤギか羊を飼育する。家は長方形,切妻屋根で内部に炉をそなえる。性質未解明の円形断続周溝causewayed enclosure(径200m内外)を丘状にのこしており,ウィルトシャー州ウィンドミル・ヒルWindmill Hill遺跡もその一例。長手(30m内外)の墳丘墓long barrow内の石室に数十人を葬る。畑の遺構には,おそらく牛で引いた鋤の跡が縦横に交差して遺存している。皮袋を原型にしたという円底土器は装飾性にとぼしい。原鉱から採石したフリントで作った石斧・収穫用ナイフ・石鏃・スクレーパー,アカシカの角製つるはし,肩甲骨製シャベル,角製輪状の櫛によって特色づけられている。イベリア半島の最古の農耕文化と親縁関係が説かれている。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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