伝播(読み)デンパ

世界大百科事典 第2版の解説

でんぱ【伝播 diffusion】

文化人類学の用語二つの文化が直接あるいは間接に接触した場合,一方の文化から他方の文化へ,文化要素の移行・受容が行われる現象をさす。この意味において伝播は人類に普遍的であり,また人類の歴史のすべての段階に存在し,これによって,最初局地的に知られているだけだった創造的努力の成果が広まり,また再発明の手間を省くことによって文化の発展を促進してきた。既存のある文化体系に新しい文化要素がつけ加わるのには,その文化体系内部での発明と,他文化からの伝播とがあるが,ともに同様な過程をたどる。

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大辞林 第三版の解説

でんぱ【伝播】

( 名 ) スル
次々に伝わって広まること。 「デマが国中に-する」
波動が広がっていくこと。
二つの集団ないし文化が接触したとき、一方から他方へ文化要素が移ること。文化人類学の用語。

でんぱん【伝播】

「でんぱ(伝播)」の誤読。

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精選版 日本国語大辞典の解説

でん‐ぱ【伝播】

〘名〙
① 伝わりひろまること。広く伝わること。また、広くまきちらすこと。でんぱん。
江戸繁昌記(1832‐36)二「意はざりき、早く已に人間に伝播せんとは」 〔宋史‐賀鋳伝〕
物理学で、波動が媒質の中をひろがって行くことをいう。

でん‐ぱん【伝播】

〘名〙 (「ぱん」は「播」の慣用音) =でんぱ(伝播)〔布令字弁(1868‐72)〕

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