日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウォータークレス」の意味・わかりやすい解説
ウォータークレス
うぉーたーくれす
water-cress
[学] Nasturtium officinale R.Br.
Rorippa nasturtium-aquaticum Hayek
アブラナ科(APG分類:アブラナ科)の多年草。クレソンともいう。和名オランダミズガラシ、ミズガラシ。茎は横にはい、斜めに50センチメートルほどに立ち上がり、各節からはひげ根を出す。葉は奇数羽状複葉で互生する。4~5月に白色の小形の十字花をつけ、花弁は長さ約4ミリメートル、雄しべは6本、うち4本は長い。花期後に1~1.7センチメートルの細長い莢(さや)をつける。茎葉は香辛味があり、ステーキなど西洋料理のつまやサラダにする。ヨーロッパ原産で日本へは1870年(明治3)ころに渡来し、現在では日本全土に帰化し湿地や水辺に生える。
[星川清親 2020年11月13日]