ウシコロシ(その他表記)Pourthiaea villosa

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウシコロシ」の意味・わかりやすい解説

ウシコロシ
Pourthiaea villosa

バラ科の落葉低木。本州四国,九州の山野にみられる。葉は互生し,広倒卵形ないし狭倒卵形で先は急にとがり,基部は楔形をして,縁に先のとがった細かい鋸歯がある。春,枝先に散房花序をつくって,白色5弁の小花が密につく。果実は卵状球形で長さ7~9mm,赤熟する。材は堅くじょうぶで折れにくいので,鎌やげんのうの柄などに用いられる。牛の鼻に輪を通すとき,この木で鼻孔の仕切りに穴をあけるので牛殺しという名がついたという。別名カマツカは鎌の柄という意味である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「ウシコロシ」の意味・わかりやすい解説

ウシコロシ

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

百科事典マイペディア 「ウシコロシ」の意味・わかりやすい解説

ウシコロシ

カマツカ植物

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウシコロシ」の意味・わかりやすい解説

ウシコロシ
うしころし

カマツカ

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のウシコロシの言及

【カマツカ(鎌柄)】より

…材が堅くて折れにくいので,ハンマーの柄にされたり,また鎌の柄になるからカマツカ(鎌柄)の名がある。また,別名をウシコロシとかウシノハナギともいうが,これは牛の鼻に綱を通すとき,孔をあけるのに使われたり,また鼻環にされるためである。若芽や熟した果実は食べられるし,盆栽や庭木にされることもある。…

【木】より

…もちろん,このような製材・加工工程を経た利用のほかに,個々の樹種の特性に応じて幹・枝の原形そのままに利用することも多い。バラ科のカマツカ別名ウシコロシの名は硬く弾性のある材が鍬や鎌の柄(束(つか))やウシの鼻輪に使われるところから生じた。ハギ類やキブシなど株立ちになる低木は炭俵のふたやすだれに供され,またマンサク類はねじって薪やものを縛るねそとして用いられるが,とくに五箇山(富山県)・白川郷(岐阜県)の合掌造の骨組みの結合には最良の材料とされた。…

※「ウシコロシ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android