ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウッツォン」の意味・わかりやすい解説
ウッツォン
Utzon, Jørn
[没]2008.11.29. コペンハーゲン
デンマークの建築家。オーストラリアの世界遺産,シドニー・オペラハウスのダイナミックなデザインで有名。1937~42年コペンハーゲンの王立芸術アカデミー建築学部で学び,その後スウェーデンの建築家グンナー・アプルンド,1946年からフィンランドの建築家兼デザイナーのアルバー・アールトのもとに勤めた。1950年コペンハーゲンに自身の設計事務所を設立して幅広く活動し,フランク・ロイド・ライトらと交流した。1957年,シドニー・オペラハウスの設計コンペで栄冠を手にしたが,その斬新なデザインは施工の段階で多くの問題を引き起こし,1966年にこの事業から撤退した。オペラハウスの建設はほかの建築家チームにゆだねられた。後年,同オペラハウスの改良事業に携わり,レセプションホールを再デザインした。代表作にコペンハーゲン郊外のバウスベア教会など。1978年イギリス王立建築家協会の金賞,2003年にプリツカー賞を受けた。
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