日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウバイド・ザーカーニー」の意味・わかりやすい解説 ウバイド・ザーカーニーうばいどざーかーにー‘Ubayd-i Zākānī(?―1371) ペルシアの詩人。カズビーン生まれ。シーラーズで地方君主に仕えた。風刺詩人として当時の政治を風刺した『ネコとネズミ』は代表作。『ウバイド・ザーカーニー全集』には、叙事詩『恋人たちの書』のほかに頌詩(しょうし)、叙情詩もあり、散文作品として貴族を風刺した『貴族の倫理』や、皮肉と風刺を交えた『百の忠告』が収められている。[黒柳恒男] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例