日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウリソーン」の意味・わかりやすい解説
ウリソーン
うりそーん
Павел Самуилович Урысон/Pavel Samuilovich Urïson
(1898―1924)
ロシア(ソ連)の数学者。集合論的トポロジーに基本的な業績を残した。ウクライナのオデッサ(現、オデーサ)の生まれ。22歳のとき、モスクワ大学でルージンНиколай Николаевич Лузин/Nikolay Nikolaevich Luzin(1883―1950)が与えた問題を解き、ついで、メンガーKarl Menger(1902―1985)とは互いに独立に、次元論を確立し、同時に連結コンパクト集合の理論を研究した。25歳でモスクワ第二大学の教授となった。1924年の夏、特別な親友であるアレクサンドロフとともに、フランスのブルターニュの小漁村で一室を借りて研究生活に入っていた。8月17日、二人で遊泳中に高波に襲われ、ウリソーンは絶命した。『距離づけの問題について』がその日の絶筆となった。
[寺阪英孝]