うるう秒(読み)うるうびょう(その他表記)leap second

翻訳|leap second

共同通信ニュース用語解説 「うるう秒」の解説

うるう秒

世界共通の標準時刻は現在、セシウム原子の振動数から測る「原子時」を基に定めているが、かつては地球自転速度に基づく「天文時」が使われていた。双方のずれを抑えるために、数年に1度「うるう秒」を挿入し調整しているが、コンピューター普及に伴いトラブルも報告されるようになり、廃止が国際的に議論されている。廃止されれば、遠い未来に昼夜感覚と実際の時間にずれが生じる可能性があるが「大きな影響はない」とする意見もある。日本は廃止の立場

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知恵蔵mini 「うるう秒」の解説

うるう秒

地球の自転によって定義される世界時と、世界各地の研究機関に約200台ある原子時計加重平均である国際原子時の間のわずかな脱同期状態=ズレを修正する行為を指す言葉。世界時と国際原子時を合わせるため、数年に1度、1秒程度を挿入、あるいは削除するうるう秒が実施される。2015年1月6日、世界時を決定しているパリ本拠を置く国際機関「国際地球回転および基準座標系事業」(IERS)は15年6月の最後に1秒を追加すると発表。これを受け、日本標準時を決定・維持している独立行政法人情報通信研究機構は7月1日にうるう秒を実施することを発表した。うるう秒は15年7月1日9時ちょうどの直前に行われる。

(2015-1-13)

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