日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウロコタケ」の意味・わかりやすい解説 ウロコタケうろこたけ 担子菌類、サルノコシカケ目ウロコタケ属Stereumおよびその近縁のキノコの総称名。木の枝の表面に膏薬(こうやく)をはったようにへばりつくか、縁のほうが木から離れて棚形または半円形の傘を張り出す。一般に薄くて革質。傘の下側に胞子をつくる子実層が発達するが、その表面は平らで、いぼ状や針状の突起、ないしは管孔(くだあな)などができないのが共通した特徴である。一般に木材腐朽菌で、キウロコタケ、ムラサキウロコタケ、チウロコタケ、チャウロコタケなどがあり、種類は多い。食用の対象にはならない。[今関六也] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウロコタケ」の意味・わかりやすい解説 ウロコタケ(鱗茸)ウロコタケStereum 担子菌類ヒダナシタケ目コウヤクタケ科の1属。日本産のもの約 20種が記録されている。諸種の広葉樹の枯れ木の表面に発生する。傘は革質,まれに膠質で多年生,柄を欠き扇形ないし半円形,下面に多孔性の子実層を生じる。表面の色は種によって多彩。材の腐朽菌ともみられる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by