パラグライダー用語辞典 「エアーバック」の解説 エアーバック 単体(単品売り)でハーネスに取り付けるものもあるが、最近ではハーネスと一体型のエアーバックハーネスが殆どになる。空気を入れることにより、事故の際、衝撃を和らげ体を保護する。 前方に空気の取り入れ口(エアーインテーク)が設けられ、かつ外部圧力で簡単に空気が抜けないよう逆流防止弁が付いている。車のエアーバックはアクシデントと同時にその衝撃により開く(膨れる)が、パラグライダーのハーネスの場合は、飛行中、常に膨れている状態になる。キャノピーのラム圧と同じ原理で膨れているため、テイクオフ直後はまだ空気が入りきっていないという欠点がある。これを補う為にバテンを入れ、最初からある程度空気を入れたものもある。プロテクションとしての効果はムースタイプと比べて格段に高いが、それは面接地の場合で、岩などにより点接地した場合には効果は著しくうすれ、場合によっては破損してしまう恐れがある。このため、ムースプロテクションやFRP・ルミラーなどのハードプロテクションと併用し欠点をおぎなったものが主流となっている。欠点として、確かに空気抵抗は多少大きいが、見た目ほどではなく、特に上級者に普及が低いのは見てくれが良くないからのようだ。しかしながら、スカイスポーツの大原則「装備品はなるべくかるく!」からまた「移動には軽い方がいい。」などの理由から好んでエアーバックハーネスを使う方も増えつつある。 出典 パラグライダー用語辞典について 情報