日本大百科全書(ニッポニカ) 「エコノモ」の意味・わかりやすい解説
エコノモ
えこのも
Constantin von Economo
(1876―1931)
オーストリアの神経学者。旧オーストリア領トリエステのギリシア系貴族の家に生まれる。トリエステのドイツ語学校で初等教育を受けたのち、ウィーンで技術・機械に関して2年間学び、飛行機操縦技術を身につけた。1895年にウィーン大学医学部に入り、医学を専攻し、1901年同大学を卒業した。一時ミュンヘンで精神病学の研究に従ったが、のちウィーンに戻り、ワーグナー・ヤウレックの助手となり、1920年ウィーン大学神経精神科教授。嗜眠(しみん)性脳炎の命名者として知られ、脳解剖学に明るく、脳研究に画期的な業績を果たした。
[大鳥蘭三郎]
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