山川 世界史小辞典 改訂新版 「エジプト王国」の解説
エジプト王国(エジプトおうこく)
al-Mamlaka al-Miṣrīya
1922~53
1919年革命の結果,イギリスが一方的に独立を宣言することで成立したムハンマド・アリー朝の王国。23年憲法の公布によって立憲君主制に移行したが,独立はあくまで形式上のものにすぎず,現実政治にはイギリス当局が介入した。第二次世界大戦中ワフド党がイギリスに協力し,戦後宮廷の腐敗も明らかになるなかで政情不安が顕在化。52年のエジプト革命と翌年の共和制移行の結果,滅亡した。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報