翻訳|estate
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…第2次大戦後はアブラヤシが新しい作物として現れ,チョウジとコーヒーが再び勢いを盛り返している。 戦前はこうした作物栽培はヨーロッパ人の経営するエステートで行われることが多かった。広大な地域の森が切り開かれ,その全面に単一種類の作物が植えられ,それはエステート内に住みこんだ農園労務者によって維持,管理された。…
…これらのプランテーションの多くが植民地時代に始まっており,第2次大戦後に独立を達成した時期に,経営が国有化されたり(インドネシア,キューバ),ブラジルなどのように独自の道を歩んだ場合もあるが,それぞれの国情と歴史的条件のなかで特色ある発展をみせている。そこでその名称も,マレーシアやインドネシアの〈エステートestate(企業農園)〉,ブラジルの〈ファゼンダfazenda〉などのように,独自の呼名をもっている場合もある。その成立する契機と特色からも明らかなように,プランテーション経営は前近代的な労働力雇用と資本制大規模農企業経営として発展し,生産物は輸出を目的としているため,各国は独立達成後もその国民経済は旧支配国からの自立が困難な場合もあり,経済的に従属性を払拭しきれないままになっていることが多い。…
※「エステート」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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