プランテーション農業(読み)プランテーションのうぎょう(その他表記)plantation agriculture

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「プランテーション農業」の意味・わかりやすい解説

プランテーション農業
プランテーションのうぎょう
plantation agriculture

熱帯亜熱帯で行なわれる栽植農業。欧米人が資本,技術を提供し,熱帯の労働に耐え得る先住民や移入労働者の安価な労働力を利用して,モノカルチャー経済を行なう企業的農業経営。作物は貿易品として価値のある香料作物,ゴムチャ (茶) ,麻,キナノキ,コーヒー,カカオ,サトウキビバナナタバコなど。近年ではナショナリズム高揚や合成品 (ゴム,繊維) の発明などによってかつての盛況はなく,多角経営化が進められている。 (→プランテーション制 )

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のプランテーション農業の言及

【熱帯農業】より

…休閑のない永続耕作の典型地では土壌肥沃度の高い地帯に限られる。(3)プランテーション農業 ヨーロッパの植民地政策として始められた,輸出を目的とした企業的な農業で,それぞれの地域での生産に適したサトウキビ,ゴム,チャ,コーヒー,アブラヤシなどが栽培されている。(4)その他の農業 水田以外の畑地では種々の形の混作が行われるほか,雑草を防除し生態的に病害虫を回避して,トウモロコシ,ダイズなどの作物が栽培されている。…

※「プランテーション農業」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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