エゾヤマアザミ(読み)えぞやまあざみ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「エゾヤマアザミ」の意味・わかりやすい解説

エゾヤマアザミ
えぞやまあざみ
[学] Cirsium heiianum Koidz.

キク科(APG分類:キク科)の多年草。茎は直立し、高さ1~1.5メートル。花は8~10月、上向きに開く。根出葉は花期には枯れている。頭花は小さく長さ1.3~1.8センチメートル、幅2.5~3センチメートル、狭い筒状で、総包葉の外片が短く反り返る。山地草原に生え、本州関東地方から北海道にかけて分布する。

[小山博滋 2022年1月21日]

 形状の違いから北海道産と東北産は別種とされた。北海道産はC. albrechtii (Maxim.) Kudô、東北産が本種で和名はトオノアザミとされた。

[編集部 2022年1月21日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android