化学辞典 第2版 「エチルリチウム」の解説
エチルリチウム
エチルリチウム
ethyllithium
C2H5Li(36.00).ジエチル水銀に過剰の金属リチウムを作用させるか,または臭化エチルと金属リチウムとの反応で得られる.無色の結晶.融点95 ℃.ベンゼン,ヘキサンに溶け,溶液中で六量体に会合している.空気中の水分や酸素に鋭敏で,取り扱いはアルゴン,窒素などの不活性ガスの下で行わなければならない.反応性はグリニャール試薬に準じ,それよりやや活性が高い.有機合成化学の分野で広く用いられるほか,ほかの金属のエチル化剤としても重要である.[CAS 811-49-4]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報